最近やったゲーム

あまり平日には遊べて無くて、休日にガーッと遊ぶのが多かった。
特にけがわさんに誘われた土嚢会は一日中アブストラクトゲームを遊ぶという頭のおかしい会で、完全に最高だった。
今週末も来週もゲームの予定あるのでまだ増える気がするけどとりあえず。


Akron

赤と白が別々の対辺を繋ぐのを目的にしている。4×4の球の上に更に球を載せることも出来る。
土嚢会で4回か5回プレイした。
最初のプレイではボードの縁がコネクション切れないので強いと思ってプレイしていたが、けがわさんにボコボコにされたので、2回目以降は無難に中央付近からからした。
1回目のプレイは単純にボードの一番隅から初めてしまったのが良くなかった気もする。


Mixtour

気になってたやつ。土嚢会でプレイ。
移動先のスタック数だけ離れたマスから移動が出来るというかなり変則的な動きをするコントロール系。
4回やったが、どれもタワーを分解できるというルールを忘れてたので次はちゃんとやりたい。


RED

3人専用のゲーム。気になっていたやつで、土嚢会で初プレイ。
丸と四角の繋がりの数を掛けたものが得点になるのでどちらもバランス良く伸ばす必要がある。でかいタイルは2マス分として数えることが出来る。
3人なのでYavalathの3人ゲームみたいに攻防の押し付け合いがあるのかと思ったが、タイルの接地面がかなりでかいのであまり相手の手を防ぐみたいなことが出来ず、自分の得になるようにタイルを置いてゆけば勝つ気がしてしまった。


YINSH

平日のどっかでも2回遊んだ気がするがログ付け忘れてしまった。土嚢会でFisheryの作者の土井さんとプレイ。
土井さんはかなり鋭い手が多く、序盤は僕のリングの動きがかなり制限されてしまってつらい戦いだった。
土井さんが2個目のリング除去した後に僕がリング除去で出来た空きマスの先に3つ目の4連を作ってなんとか勝てた。
YINSH、好きだけどどうしても場当たり的な攻防しか出来ないのでもうちょっと鍛えてゆきたいが、1手2手先の白黒反転の想像が難しい……。


TZAAR

引き続き土井さんとTZAARもプレイ。
こちらもかなり鋭い手が多くて苦戦した。終盤までゲームが進んで僕の動きがかなり制限されてしまう。このまま僕の手詰まりで終わるかと思いきや相手の二重丸の駒を取り尽くしてなんとか勝てた。
やはり面白い。


Palago

これもやりたかったやつで、土嚢会前にリクエストして持ってきてもらった。
全て同じ模様のタイルでできてて美しい。ゲームは自分の色の領域を閉じたら勝ちというもの。
だいたい想像どおりの感じだった。こういう模様系のゲームはとりあえず欲しくなってしまう。


Hokito

かなり手作り感のあるコンポーネントだった。ゲームとしてはボードがリング状に一直線になったDVONNみたいな感じ。全然違うけど。
駒に引いてある線がそのスタックの移動力になっており、空いたマスは飛ばして数えるので序盤で動けなくても中盤以降に盤面が空いてから効いてくる みたい絡みがあって面白かった。


Hex

nestorgames版の特注アクリルボードでプレイした。かっこいい。


Claim

ボードの外周から自分の色の柵を差し込んで領域を囲うゲーム。
領域ができた時に領域を作る柵の本数がトップの人がその領域を確保できる。
領域確保のあとにその周りの柵を全て中立にするので、別の領域のマジョリティにも影響があったりして面白い。
相手の柵を利用しつつ上手くマジョリティを守り抜くという感じ。
温かみのある自作ボードでやった。


ConHex

最近やった中で一番のヒット。
それぞれが違う方向でボードの対辺を結ぶのが目的。対辺を繋ぐ長方形の駒を置くにはそのエリアの周りにある点で半分以上自分の駒を置かなければならないというもの。
コネクション系は駒の強さが無くて、このマスに置くとどう効いてくるのかというのが分かり難い事が多い(それが醍醐味でもあるけど)。
コンヘックスは駒がどこに効いてくるのかひと目で分かりつつも、コネクション系の大局観もちゃんとと残っていてバランスの良さを感じる。
次nestorで注文するときは絶対に買いたい。


そのほかに土嚢会の参加者が考えたゲーム(自作)を5個くらい遊んだ。
自分も1つ持っていって、かなり良いフィードバックが得られた。


Army of frogs

ゲームショップで安売りしてたから買ったやつ。
毎ターン手持ちの駒2つから1つ配置して動かす(正しくは動かしてから配置)。
自分の駒が7個以上盤面にある状態で全てつなげれば勝ちというゲーム。
手駒の補充がランダムなので2人でやるとランダム性大きすぎる気がするし、駒をつなげるのも簡単なのであまりおもしろくなかった。4人でやってみたい。


Cottage Garden

ゲームマーケットで買ったやつ。ウヴェの新作。
最近好きなのか、パッチワークみたいな形の駒を置いてくやつ。
80ターンを人数で割った分の手番を淡々とこなしてゆく感じであまり盛り上がり感は無い。
ただコンポーネントの見た目は最高なのでまあやってもいいかなくらい。
パズルっぽいしこどもと遊ぶ知育ゲームみたいなのとして良いかもしれない(適当)。


ICE COOL

ペンギン型の駒を弾いてやる鬼ごっこ。
面白さはまあ想像どおりという感じ。
駒の上部をうまく弾くとジャンプ出来る点が他のおはじき系とは違う。
あとルールブックがかなり楽しげで良かった。


Fishery

最初に船を置ききったあと、駒(綱?)を置いて確保した領域の広さを争う。土嚢会で一緒に遊んだ土井さんのゲーム。
領域はその中の船の個数で所有者が決まる。
序盤のふんわりとした領域争いからの確定までの流れがとても上手くて囲碁を感じる(そんなに囲碁やってないけど)。
船は必ず外周に到達できるようにしか駒が置けないので、それによって通路が出来ると領域の確定ができたりする。これが本当に面白い。
これも最近の中ではヒット。


Ni-ju

4つの四角が描かれたタイルを順番に配置し、四角の先のタイルを全て自分の色に出来たら勝ちというゲーム。チップが乗ってるタイルはもう勝利条件を満たせないタイルの目印というだけ。
タイルが20種類有るためニジュウ。
見た目がおしゃれでそういうのに惹かれがちなので買ってしまった。結構面白いとはきいていたけど個人的にはいまいちだった。
うまく攻防するのが難しく、全てのタイルを置ききったあとで移動が許可され始めてからが本番という感じで、前座部分がが長い。


Amoeba

写真だと分かりづらいけど各プレイヤーが1つだけギザギザの形をしたカーネル駒を持っていて、相手のカーネル駒を自分の支配下に置けば勝ちというゲーム。
駒をスタックでき、スタックした駒はスタック全体ごとその高さの分だけ丁度動くか、スタックを崩しながら動かすことができる。
こういうスタックを崩す系のやつは安定して面白い気がする。
自分は移動不可なスタックをつい作ってしまったりスタックしか動かせないようなゲームだとスタックが上手く作れずに手詰まりになるみたいなことが多いのであまり強くはない…。でも好き。


Gagario

賽苑のゲーム。
2人用で十数枚しか無いカードを使ってブラックジャックをやるみたいなゲーム。
場に出てるカードが上限値で、手札からカードを出して上限をあげるか、場からカードを取って上限を下げるかが出来る。
カードを出せば上限は上がるのに手持ちのカードの合計値は下がってしまうし、場からカードを取れば上限は下がるが自分の合計値は上がってしまうというジレンマ。
少ない枚数でバチッとゲームデザインがきまっててかっこいい。見た目も。
何回か遊んで得点を競う系だけど1ゲームが短いので手軽に遊べるのも良い。


Elements

またElementsという名前のゲームが世に増えてしまった…。
これも賽苑のゲームで、クメルというやつのリメイク版になる。
システムがガガリオとそっくりで、ガガリオのリメイクだと勘違いしてたけどクメルです。クメルでした。
ゲームとしてはカード枚数が増えたガガリオという感じで、数字の合計を出すのが大変になったし、どのカードを相手が持ってるのかの予測もつけづらいため読み合いもあまりできず。
ガガリオの方が圧倒的に好きだった。


Can’t stop

名前の通り、バーストしないように手番を繰り返すチキンレース系。
昔のゲームのリメイクで、プラスチックで標識っぽいダサいボードから、布製でシックなのにカラフルなボードへと変わった。ゲーム内容は変わらずで、まあバースト系だし安定しているよねという感じ。


 

おわり

https://boardgamegeek.com/plays/thumbs/user/airtoxin/subtype/boardgame/start/2016-12-01/end/2016-12-31


TOP 10 Two player Boardgames

これです

突然番外編だけど12位、11位はタルギ (Targi) とアルルの丘 (Fields of Arle) でした。
どちらもワーカープレイスメントっぽい感じで、タルギはアクションの決定の仕方が独特で楽しい。アルルの丘はウヴェっぽいゲームを2人でできるのでウヴェしたくなった時にサクッと(???)できてよい。

10位:デュボン (DVONN)

GIPFプロジェクト4つ目のゲーム。自分の駒(スタック)をその高さの歩数分だけ移動しながら他の駒を捕獲してスタック作ってゆく。最終的に自分の色のスタックの高さの合計が大きかったほうが勝ち。
中立の赤い駒の接続から切り離されると問答無用で除外される。高いスタックは得点も高いが移動歩数が大きく、盤面の外に出てしまうので動かせないみたいなことになりがちで、そうなるとゲームから除外されるリスクも出てくる。
序盤と終盤で考えることが変わってゆくのが楽しい。

 

9位:トライアングラー (Triangular)

(写真見つからなかった…)

シンプルだけどサドンデスが有るため常に緊張感が有り楽しい。詳しくは下の記事で

Triangular

 

8位:カルナック (Carnac)

駒を立てて置いた後に相手がそれを倒すことができ、倒したなら手番が移動する。
どちらも置けなくなるか駒が尽きたらおしまいで、上から見た時に自分の駒が2個以上繋がっているグループが多いほうが勝ち。
盤面の大きさが3つあり、最大と最小だとぜんぜん違うゲームになるのが楽しい。
あとケルト模様なのも個人的にプラス。

 

7位:古代決闘 (Antike Duellum)

決闘なのか決戦なのかわからない。まあDuelですね。
ロンデルの輪という、自分が今いるアクションのマスから3歩先までのアクションが選べるシステムを使ったゲーム。作者のMac Gerdzはこのロンデルの輪を使ったゲームをいっぱい出している。
アクションはロンデルの輪とあとすこしあるアクションカードに集約されているので、手番でやることが3歩先までのアクションのうち、次にどれをやりたいか選ぶだけなのでテンポよくゲームが進む。
内容はかなり直接的なエリアコントロールゲームなので戦争でボコボコにするみたいになりがちだし実際ゲームの最後はそんな感じだけど、そこに至るまでの得点の仕方の幅が色々あって楽しい。ゲーム終了の得点がもうちょっと低かったらよかったのかな?

 

6位:ディアボロの橋 (Ponte del Diavolo)

昔から面白いなと思っていたが久しくやっておらず、、やったらやっぱ面白いなと再確認した。
一番最初の手番の始め方がケーキ切り分け問題みたいでうまく調整されている。
手番は駒を2個置くか橋を架けるかで、自分の色の駒が4つ繋がると島になって、もうそれ以上その周りには駒が置けなくなる。
駒が無くなるか置けなくなったらゲーム終了で、橋で繋がっている島の個数の二乗の和が得点になる。
置いた駒はゲーム中動かないので紙の上でも出来るのが良い。高校生の頃にわざわざマス目のノート買ってめっちゃ遊んでいた思い出。

 

5位:ハイブ (Hive)

5種類の動きの違う虫の駒を使って相手の嬢王蜂の周りを取り囲むというゲーム。
ボードが無く、自分の駒のみに隣接するように新しく駒を置くか、駒の繋がりが分断しないように駒を動かすかができる。
分断が許されないせいで相手の駒が動かせないようにすることもでき、いかに効率よく相手の駒の動きを封じれるかが鍵になる。
実は自作のしか持ってないのだけどかなり好きなんだなあと自覚したのでちゃんと買おうと思った。

https://boardgamegeek.com/boardgame/2655/hive

 

4位:ゼヘツ (ZÈRTZ)

また来ましたGIPFプロジェクトの3番目のゲーム
交互にボールを置いてからボードのリングを取り除くという手番を行う。ただし自分の手番開始時にボールが捕獲可能な状態だったらボールの捕獲を行って手番を終えなければならない。
ボールの色ごとに決められた個数を捕獲するか、全ての色のボールを決められた個数捕獲出来たら勝ちというゲーム。
自分がボールを捕獲するためには相手に捕獲させないと行けないというかなり奇妙な考え方をしないといけないゲーム。
考え方はちょっと変だが移動は基本チェッカーのようなものなので分かりやすく、慣れれば楽しい。

 

3位:パッチワーク (Patchwork)

盤を隙間なく変な形の駒で埋めるパズル+お金+手番順の調整と色々な要素がギュッと詰まっている。
11位に出したアルルの丘のウヴェ作で、彼のリソース管理のエッセンスがうまく詰まっている感じがする。
見た目は可愛いが、相手の盤を見て今取れなさそうなタイルのところまで駒を動かすみたいな妨害も重要で、ちゃんと遊べるパズルなのもプラス。

 

2位:ツァール (TZAAR)

またまたGIPFプロジェクトのゲーム。これは最後に出たけど2番目が欠番になったのでそのかわりとして出たやつ。

手番にまず相手の駒の捕獲を行って、その後にもう一度捕獲するか自分の駒をスタックするかが出来る。
スタックすると自分の駒が減る代わりに、相手はその高さ以上のスタックじゃないとその駒を捕獲できなくなる。
相手を動けなくするか、3種有る駒の何れか全てを捕獲できれば勝ち。
GIPFの最後に出たゲームだけあってルールが洗練されており、シンプルで良い。
ボードの中央は進入禁止で、絶妙に動きづらいのもまたニクい。
駒がどんどん減って収束してゆくので割と早く終わるし、何度もやりたくなる。

 

1位:世界の七不思議:デュエル (7 Wonders: Duel)

ゲーム大賞を取った世界の七不思議の2人用ゲーム。
元がドラフト式だったのに対し、今回は上海のように並べられたカードの一番上の何れかのカードが取れるという方式。
元のようにカードの種類によって様々な得点の仕方があって、ゲームごとに色々な戦略ができるのが素敵。
また軍事分野と科学分野でのサドンデスもあるので、特化してカードを選んでゆき、相手の選択肢を奪うみたいな事も出来るのが楽しい。
戦略と運のバランスが7:3くらいで程よくて最高。
拡張セットも発売予定らしいし楽しみです。

 

見直したら運の要素有るのが世界の七不思議:デュエルだけだった…

ネットランナーとかブルームーンシティとかのLCGも好きだけど、知ってる同士じゃないとなかなか遊ぶ機会がないのが厳しいし、今回はあまり考えなかった。

全体通してやっぱ無機質な見た目のアブストラクトゲーム好きだなあという感じでした。今nestorgamesという所でまた新しいのを買っているので (土嚢シリーズというらしい…) 届くのが楽しみ。

 


ZÈRTZ

以前紹介したTZAARと同じGIPFプロジェクトのゲーム。こちらはGIPFTZAAR(TAMSK)、に続き第3段のZERTZ

続きを読む »


TZAAR

20130130-143500.jpg

TZAAR
GIPFプロジェクトというアブストラクトゲームプロジェクトの最後のゲーム。
本当はこのプロジェクトの二番目に出たTAMSKというゲームの焼き直し。
運の要素の入る余地のないGIPFプロジェクトのアブストラクトゲームにおいてTAMSKは砂時計を使うという、運ではないけどアブストラクトとはちょっと違った感じのゲーム。
割と評価は高いが作者はあまり気に入らなかったみたいで、あとになって「TAMSKはやっぱなし、TZAAR出すからこれをTAMSKの代わりにしてね」って感じで発表された。

ルールはおそらくGIPFプロジェクトの中で一番単純。

各プレイヤー自分の色を決めてその色の駒を担当する。
駒は3種類あってそれぞれ個数が違うが、動き方や強さは全て同じ。
自分の駒の一種類が全てゲームから除外されると負けになる。

初期配置はボードに書かれてる線の交点に駒をランダムに配置して完了(点対称に決められた形に置いたり、トーナメントルールだと交互にボードに駒を配置してゆく)。
最初の手番だけ特殊な手番で、自分の駒1つを行動範囲内の相手の駒があるマスに移動させ、そこにあった相手の駒を除外する。
行動範囲は後ほど説明。
次からは交互に手番が進んでゆく。
手番は2段階に分かれていて、1段階目では必ず相手の駒を除外しないといけない。これができないとゲームに負けることになる。
自分の駒1つを行動範囲内の相手の駒があるマスに移動させ、そこにあった相手の駒をを除外する。
最初の手番の説明と全く同じだ…
行動範囲は以下の通りで

黒の駒の行動範囲

黒の駒の行動範囲


駒の直線上にある空白のマスを飛ばした先の最も近い駒のあるマスが行動範囲になる。

手番の2段階目は

  • もう一度相手の駒を除外する
  • 自分の駒をスタックする
  • パス

  • の3つの行動のどれかを行う。

    自分の駒ををスタックするというのは行動範囲内のマスの自分の駒があるマスに駒を動かし、駒を重ねる事
    スタックされた駒はスタックされてない駒よりも強くなり、スタックされてない駒ではスタックされた駒を除外することができなくなる。
    つまりスタックされたコマの数がそのスタックの強さとなり、相手の駒(スタックされた駒)を除外するときは同じかそれより強い駒でしか除外することができない。
    また、スタックされた駒は一番上の種類の駒とみなされ、そのスタックの中にどんな駒が含まれていてもそれらは無視される。

    このようにして手番を繰り返してゆき、

  • 相手の駒一種類を全て除外する
  • 相手の1段階目の行動を行えなくする

  • どちらかの条件を満たせば勝ちになる。

    シンプルにして奥が深い。
    3種類の駒の数を変えることで、「ゲームの初めに何をして良いのかわからない」という状況をなくし、「とりあえず一番数の少ない種類のコマを除外してゆく」という当面の目標を立てさせることで開始時のゲームの見通しが良くなっている。
    駒がどんどん除外されてゆき行動範囲が強制的に狭まってゆくので収束も早く、1ゲーム15〜30分で終わる。
    めっちゃ楽しい。